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我が町のワインと美食の見本市

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今度は
このワインと美食の見本市のいろんなお店を覗いてみましょう。

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こういう食の見本市がなぜこの時期に行われるかといえば!
現場に来てみてその理由がよくわかりました。
クリスマスに向かって準備を始める時期なのですね。
私が見ていていちばん売れていると思ったお店は
このお爺さんが一人で切り盛りしていたフォアグラ屋さん。

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どんどん売れていくのです。
お爺さんは「味見しませんか?」なんて声をかける必要が全くありません。
お客さんの方からどんどんやってきます。
なるほど、クリスマスといえば、まずはフォアグラですものね。

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他にも何軒かフォアグラのお店があって
どこも混んでいました。
フランスの食にもいろいろと変化はありますが
クリスマスのための食事の王道は変わりませんね。
シャンパンのお店もたくさんありました。

さて、ワイン。

ロゼ好きの仲間たちの代わりにロゼの試飲をしよう!と勇んでいたのですが
我が地方のワインのお店が多く、そのワインの味はもうよく知っているので
別の地域のロゼを味わってみたいと、ロゼだけを見つめながらうろうろしていると
誰もお客さんのいないお店があって
ムッシューが淋しそうにしておりました。

いい色のロゼの瓶が置いてあったので
ロゼを試飲したのだけどとお願いすると
まあ、嬉しいことによく冷えたロゼを2種類試飲させてくれるとのこと。^^

南仏に住んでいたときも、今も
ロゼといえばどこのものを買うか、ほぼ決まっているので
ロゼをまともに試飲するのは…
ここに越してきたとき以来かな。ものすごく久しぶりです。

ムッシューが丁寧に
その2種類の味の違いを説明してくれました。

ひとつは、喉の渇きをいやしてくっるタイプのロゼ。
おつまみなど食べずに、これだけを飲んで満足できるもの。
ほんの少しだけ甘みがあります。

もう一方は、食事をしながら飲むタイプのロゼ。
完全に辛口です。

日本では、ロゼというと甘口をイメージする方が多いと思いますが
ほんとうにおいしいのは辛口♪
でも今回は、ほんのり甘みのある方を選びました。
アペリティフの時、まず開けるワインとしてよさそうだと思ったのでした。

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ひとりお客さんがお店にいると、他のお客さんも寄ってくるのですよね。
私の周りにもお客さんがやってきて
少しにこやかになったムッシュー、よかった。
フランス南西部、ボルドーにほど近いベルジュラックからやってきた
ムッシューのお店でした。

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ウィスキーのお店もありますよ~
いろいろ試飲したくなりますが、酔っぱらわない程度にしないとね。

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カラフルなスパイスが並んでいるなと思ったら
その横には、いい香りのいろんな種類のお茶が並んでいます。

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青いヤグルマギクやバラの花びらが入った紅茶もありましたよ。
季節がら、クリスマスティーを買っている人が多かったです。

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日本茶も何種類かありました。

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紅茶、お茶とくればお菓子。
すぐ目に入ったのは、パート・ド・コワン(マルメロのパート)。
パートは、ペクチンで固めた硬めのゼリーといえばいいでしょうか。
隣りに並んでいたカシスのパートもおいしそうでした。
欲しい分だけスライスしてもらえます。

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ニコニコ微笑んでいるムッシューとマダムのお店は
パン・デピスのお店。
どんなエピス(香辛料)が入っているかを説明しながら試食させてくれました。
スーパーなどでも売っていますが
この試食したパン・デピスがおいしかった!

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クリスマスの近くになったら
ニヤニヤしながら食べましょう。^^

もちろん、実演コーナーもありましたよ~

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おや、日本のお弁当が置いてあります。

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日本の料理研究家の方が、つくねを作っているところでした。

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お客さんたちは真剣に、フライパンの中を見つめています。
パリやその他の大きな町だけでなく
地方の小さな町でも、こうして和食が少しずつ紹介されて
広まっていくのでありました。^^

"お弁当"もフランス語になってきつつありますね。
かわいいお弁当箱もネットで売られていたり
20年前に比べたら、ほんとに日本食、日本食に関するものが
フランスに増えました。

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和食のメニューには、どこのどんなワインが合うのか
という小冊子も配られていました。

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小冊子ながら、内容盛りだくさん
そして、デザインや写真もとても素敵。

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これはカキフライですね。
生ガキしか食べないフランス人たちに、カキフライが広まるかな~
オーブンでカキを焼いて食べる人はいるので
そのうち「今日の夕食は"カキフライ"!」なんて言ってるフランス人も
見かけるようになるかもしれませんね。

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つくねの実演の隣りでは
レンズマメのお料理の実演が行われていました。
このフランス人のキュイジニエのムッシューたちを見ている方が
なんだかしっくりくるなと思ったら
そうです、日本人がお料理する姿をもう何年も実際には目にしていなかったのでした。
使っている道具も違うし
お料理しているときに、日本人は料理に必要な仕草以外はしないものでしたね。
フランス人は、説明するのにも
このムッシューのように大きく手を動かしたり、表情も豊かなのでした。
あ~、小さな再発見。

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金曜日の夕方、見本市の会場を出ると
ダウンを着てむくむくしている自分の影が
落ち葉のたっぷり落ちている階段に映りました。
食欲の秋ですね。^^

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きれいな夕焼けを見て家に帰り
そして翌日の土曜日も少しだけ、再び見本市を覗いてきました。
会場を出るときに、「もう一度、来ます」と申請すると
手首に紙のブレスレットをつけてくれて
それを見せればチケットを買わずにまた入れるのです。
なんとお得なことでしょう。
これは田舎だからですね。パリではこうはいきませんよ。^^;

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金曜日とは違う角度から見上げたカテドラルの塔の屋上に

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また何人かの姿が見えます。

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みんな遠くを眺めていますね。

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「あっ!」

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みんなが指差す方向には、鶴の群れが飛んでいたのでした。

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青い空の下
試食試飲の旅と街歩きを楽しんだ週末

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水たまりに映る空と木々がきれいです。

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ジョルジュ・サンドの像も清々しく微笑んでいました。

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「今日はね、おやつにチーズをたっぷりもらいました!」
U^I^U*

満足そうなかっちゃんの背中であります。 ^^




Commented by pallet-sorairo at 2018-11-04 10:07
>私の周りにもお客さんがやってきて
>少しにこやかになったムッシュー、よかった。
よかったですね~!
echalotelleさんの優しさが伝わって来て
私もほっこりにっこりしてしまいました(^^。
Commented by fran9923 at 2018-11-04 10:31
楽しい市場巡りでしたね。
行ってみたいな〜〜!
日本のお弁当か〜〜!そうなんですね。
日本食が広まると嬉しいですね。
しかしすごい人出で賑わって本当に楽しそうです。

かっちゃんも美味しいおやつもらえてよかったよかった。
Commented by echalotelles at 2018-11-04 19:13
# パレットさん、こんにちは♪

よかったです!(*‘∀‘)
せっかく遠くからやって来てくれてるのに、誰も関心を示さないのはもったいないし、ムッシューがやる気をなくしてしまいそうな感じに見えたのでした…
あ、ボルチーニのリキュールを売っているお店のムッシューも「今年は天候のせいで収穫が少なくてね」とがっかりしていたので、思わず何か買いたい!と思ったのですが、結局買わなかったぁぁ。(;´∀`)
Commented by echalotelles at 2018-11-04 19:17
# フランさん、こんにちは♪

思っていた以上に楽しい時間が過ごせました。(*‘∀‘)
パリで行われる見本市の中には、日本からのツアーもあるようで、すごいな~と思いますが、地方の小規模な見本市の方が実は楽しいかもしれませんね。
お弁当、パリでは"駅弁"も流行りそうですよ!
日本の食材も以前に比べたら、身近なところで変えるようになってきたし
だんだんと広まっていくでしょうね。
我が町でもこんなに人出があるのだ~とびっくりしました。
かっちゃんは、食べ過ぎ!です。畑でまたしっかり活躍してもらいましょう♪
Commented by snowdrop-uta at 2018-11-06 07:04
ボルドーのさびしいシラノの勧めたるロゼはてまり寿司とも合ふらむ

ローマ帝国雄弁術の名残ならんシェフはもろ手をふりつつ語る

一列に指さす人と仰ぐさき一列に飛ぶダンテの鶴あり


ダンテの神曲には渡り鳥がアルファベットの形に飛ぶ場面がありましたっけ。
お師匠はんのブログはインスピレーションの宝庫どすなあ。
Commented by echalotelles at 2018-11-06 07:17
#  snowdrop-utaさん、こんにちは♪

たくさんいい歌ができましたね。(*‘∀‘)
インスピレーションの宝庫なのは、自然と人間の世界ということですね♪
Commented by maribabalondon at 2018-11-08 05:33
すごく行きたくなりました。
素晴らしい見本市ですね。羨ましいです。

日本食は美しいし、美味しい。
カツカレーも広まりつつあるので、
牡蠣フライもすぐ広まると思います。(食べたーい)
私も来客があると、手まり寿司を作ることが
あります。喜びますよ。(私が一番)
Commented by echalotelles at 2018-11-08 06:58
# maribabaさん、こんにちは♪

なかなか楽しくて充実している見本市でしょう~(*‘∀‘)
今回の見本市は、とても好評だったようで
訪れたお客さんの数も記録を更新したそうです。

日本食とフランス料理って、共通するところも多いのですよね。
パリには、いろんな和食のお店が増えてるし
フランス人が経営しているお弁当屋さんもあるそうですよ。
カツカレー!日本のカレーは、どこの国の人も好きですよね。
カツカレーにしたらボリューム満点!
カキフライ食べたいですね。
生ガキしか売ってないので、カキ剥きに手間がかかります~
手まり寿司、きれいでおいしいから、喜ばれますね。
私も食べたくなってきました♪
Commented by etigoya13-3 at 2018-11-08 13:47
おいしいロゼが他に入ってさらにお店にほかのお客さんもやってきてよかったですね。
私はパンデピスが食べたいです。
そういえばフランス在住のブロ友さんと帰国時期が重なった時のお土産でパンデピスのスパイスをもらったのでした。
久しぶりに自分で調合しながら作ってみたくなりますね。
香り豊かなパンデピスやロシアのプリャーニキは秋の夜長や夜長くなる冬にアルコール友相性よくて食べたくなります。
あはは、そういえばロシアの料理人も仕草がすごいです。
調理も一見ダイナミックというか大雑把に見えるほどよく動きますが、やはりそこはプロ、切り方などはきれいなのだけれど。
そういえば日本の料理研究家の人って動きも口も調理と一緒にという人は数が少ないかもしれないですね。
Commented by echalotelles at 2018-11-09 03:54
# etigoyaさん、こんにちは♪

楽しい嬉しい見本市でした。(*‘∀‘)
パンデピス、その場で味見して、とてもおいしかったです。
クリスマス近くまで待てなくて、今、すでに家でも食べ始めています。笑
地元産のハチミツをたっぷり使っているようで、試食した時よりも濃厚な味に感じます。
私は熱い紅茶と一緒に食べてますよ~
ぜひ、パンデピス、焼いてみてくださいね♪
ロシアの人もお料理番組などでは、張り切って元気にいろんな仕草を交えて説明してるのでしょうね。
日本の料理番組は、おとなしめのものが多いですよね。
確かに食事に関することって、お行儀よくしたくなるけれど、もうちょっと楽しくてもいいかな~って、こちらに来てから思うようになりました。
平野レミさんは、賑やかすぎるぐらい元気ですね。(*´▽`*)
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by echalotelles | 2018-11-04 06:22 | 日常の特別 | Comments(10)

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